カスタムIEM 1964ears ADEL A12の初レビュー

カスタムIEM 1964ears ADEL A12の初レビュー

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Kickstarterというクラウドファンディングで募集されていたカスタムIEMメーカー、1964earsのADEL A12 Custom IEM(片側12ドライバ、RealLoud tech搭載)に出資を行い、製品を受け取ったので簡単ですがレビューをさせていただきます。
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私は3年程、UltimateEarsのReference Monitors(以下UERM)を使用していたため、多分にUERMを基準にした感想になっているのでその点ご了承ください。UERMは片側3ドライバでモニター利用が想定されているためドフラットな印象なので、A12を比較対象にした場合、かなり濃密に感じられます。6ドライバ以上のカスタムIEMを利用されている方であればまた感想は違ってくると思います。

さて、12月中旬にKickstarterのADELプロジェクトを知り、最上位モデルであるA12に出資を行ったのが締切直前。その時点では、2月中には製品を発送できると発表されていましたが、蓋をあけてみると調整モジュールの納品ミスなどが重なったという理由で結局1ヶ月近く納期が遅れてしまいました。とはいえ、私は出資者の中では第一陣で発送されてたので、この記事を執筆段階(2015/4/1)ではまだ製品が届いていない人もいるようです。

試聴していない状況で1200ドルという金額のカスタムIEMを注文するのは博打的ではありました。この記事を読んでる方であれば、1964earsの説明は必要ないと思うので割愛しますが、私の中では1964earsは、「シェルがきれい」「コストパフォーマンスが良く、製品品質が高い」という印象を持っていました。また、今まで(というかカスタムIEMはUERM1本しか持っていませんが)1964earsのカスタムIEMは持っていませんでしたが、試聴機を聴いたときにどの機種も良い鳴らし方をしていたため、大ハズレは引かないだろうという安心感もあり、ちょうど新しいカスタムIEMを何か新調したいと考えていたところ、ちょうどADELプロジェクトを知ったため出資にいたったわけです。12ドライバという魅惑的な数字と、RealLoud techという聴覚に優しい機構を搭載しているというのも決め手でしたね。

以下、A12が到着した際の簡単なレビューとなります。

内容物について

1964ears adel a12

まず、今回のKickstarterの初回製品はスモールパッケージでの到着となりました。内容物は、1.ポーチ+2.クリーナー(ブラシとノズルの耳垢掻き出しのピン)+3.IEM本体とケーブルという潔い少なさです。この初回製品ではRealLoud techを調整するモジュールの調達遅延があったため、RealLoud techのモジュールは固定された部品が使われています。そのため、4/1の時点ではRealLoud techの調整はできません(常にベントがあいた状態)。IEM格納用の専用ケースと調整モジュールは、別途後送されるということです。

シェルについて

到着後、まずはシェルの造形に感動しました。3年程使っているUERMはお世辞にもきれいだといえる状態ではなかったのですが、それにしても1964earsが作るシェルの透明度には感心しました。シェルの大きさも12ドライバを搭載してるとは思えないコンパクトさです。同じドライバ数を搭載している某ユニバーサルイヤホンに比べると、本当にコンパクトにまとまっています(というか普通のカスタムIEMの大きさではありますが)。フィット感、左右の聞こえ方などは問題ありませんでした。というか、フィット感抜群です。

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音質について

(エージングをまったく行っていない、まっさらな状態です)比較対象がUERMなのですが、A12を初めに聴いた感想は濃いなぁ(情報量多いなぁ)という感じです。続けてUERM聞いてみると、UERMの方はスカスカ(悪い意味ではなく)っと感じます。

中高音はボヤっとした感じがします(ただしこれは、エージング後に感想が大きく変わります)。ボーカルが、篭った声に聞こえてしまいます。低音はUERMに比べるとかなり音圧が増した印象を受けますが、過多ではなく重厚感が増した良い感じです。UERMが低音あまりでないだけなんですけどね。

売りである、RealLoud techは、ベント部分が調整できない(調整できるモジュールは後送だそうで)タイプなので、オンとオフでどれくらい違うかはわかりませんが、今まで感じていた密閉間のようなものは感じませんでした。長時間使用すると効果がわかりやすいかもしれません。

リケーブルについて

1964earsの付属ケーブルは中高音が若干、ボワついて聞こえるためEffect Audio Studio “Ares”にリケーブルして聞いてみました。ちなみにUPOCC純銅線のケーブルです。リケーブルの効果が大きいような気がします。音圧がまして、付属ケーブルよりスッキリ聴こえます。銀線なんかのメリハリついたケーブルとの相性が良いかもしれません。

最後に

自分が持っている他のリファレンス機との聞く順番で印象が変わります。先に聞いた方を基準としてしまうので、ADEL→UERMだとUERMがシャカシャカ聞こえてしまいますが、UERM→ADELだと、ADELがボヤッと聞こえてしまいます。なので、多ドライバを搭載したIEMを聴いたあとにADELを聴くと印象は違うかもしれません。

ADELだけ聞いてれば、音の情報量が豊富で、聞き応えがある。一聴して、こいつは化け物だぜ!って感じではなく、長く付き合って手放してまった後に、他 のイヤホンに変えたとき、あいつって凄いやつだったんだなって気付かされるタイプかもしれません。

ちなみにジャンジャカするロックはADELで良い感じにバランスが取れるようになりました。元々、ウォーミーなヴォーカル曲とかは、さらに肉付けされるから少しお腹いっぱいになりそうです。これからは、ポップ、ロックはADEL、ジャズ、ヴォーカル曲はUERMっていう使い分けを私はしようかと考えています。

(追記)100時間ほどエージングした後は、初期の音質とは全く別物でした。少しボワついていた中高音もクリアになり、全体的な音圧、情報量が豊富になり耳元に迫ってきます。スッキリ、クッキリの音から卒業したい方にはぜひおすすめです。

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