消防・救急の現場を描く群像劇『シカゴ・ファイア』海外ドラマレビュー

消防・救急の現場を描く群像劇『シカゴ・ファイア』海外ドラマレビュー

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米国ではピープルズ・チョイス・アワードなどで常連のテレビドラマとして人気の消防隊を舞台にしたドラマ『シカゴ・ファイア』。日本では2016年より、AXNで放送が開始されました。毎回息をつかせぬ消防、救急現場が登場。消防隊という過酷な現場で奮闘する消防員たちの心理模様をリアルに描いています。
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シカゴ・ファイア / CHICAGO FIRE

シカゴ・ファイア
4シーズン(2012ー )
製作:マイケル・ブラント、デレク・ハース
出演:ジェシー・スペンサー、テイラー・キニー、モニカレイマンド
AXN内紹介ページ

シーズンエピソード数

シーズン1:24エピソード
シーズン2:22エピソード
シーズン3:23エピソード
シーズン4:23エピソード

ストーリー/あらすじ

シカゴ消防局51分署に所属する消防隊員たちが命がけで職務に立ち向かう姿を描く『シカゴ・ファイア』は、本国アメリカで2012年に放送がスタートし、すでにシーズン4に突入。
本作の魅力の一つは、なんといっても、大迫力の救助シーンと、隊員たちの人間ドラマ。崩壊する工事現場での火災救助や住宅火災、交通事故や列車事故といった幅広い場面で救助活動にあたる隊員たちが、自らの命を懸けて救助を行うシーンは必見だ。また、同僚の死をめぐり対立し合うなど、熱い人間ドラマも展開する。
海外ドラマNAVI

レビュー

シカゴの消防署を舞台にした本作は、本国アメリカでシーズン5の放送が決定している人気シリーズ。その人気から、警察を舞台にした『Chicago P.D.』、医療現場を舞台にした『Chicago Med』という2作品が既にスピンオフとして制作されています。
消防や救命現場のシーンがハラハラドキドキする

息を飲む火災シーンや人命救助シーンが毎回登場
大都市シカゴを背景とした消防舞台が主役のドラマということで、ドラマ中にはシカゴ市内で起こる様々な災害現場が毎回登場します。消防という名の通りの火災から、自動車事故、発砲事件、家宅での救命医療など、条件は様々ですが、どれも緊迫感溢れるシーンとなっており、思わず息を飲んでしまいます。
シカゴ・ファイアでは主に、はしご81小隊、レスキュー3小隊、救急第61隊の3つの部隊が活躍します。それぞれ役割が分かれていて、はしご隊は主に火事の消火やはしご車を使った救助活動、レスキュー3小隊は人命救助活動、救急第61隊は事故や怪我、治療を必要とする人命の応急処置および病院への搬送を任務としています。消防局といっても火事の消火活動だけをやってるわけじゃないんですね。
アメリカでは何か事件があった場合の緊急電話はすべて911に統合されていて、オペレーターが事件の内容を判断して、警察や必要な消防隊への出動を要請するということです。シカゴ・ファイアのドラマ内では館内通達により、3つの部隊が全て出動することもあれば、個々の部隊のみの出動、はしご隊と救命救急車隊のみの出動と、様々な組み合わせで事件現場へ駆けつけることになります。
1エピソードで多い時は3~4回くらい出動する回もあったり、その毎回の事件現場の再現クオリティが高く、見てる側としてはそのシーンにハラハラドキドキします。
時には隊員たちに身の危険が及んだり、事故にあった人を助けられたり、助けられなかったり・・・。かならずしも全てが幸せな結果になるというわけではないところにリアリティを感じます。この災害現場のシーンはシカゴ・ファイアにおける見どころの一つでしょう。
「静」と「動」が生み出す緩急あるドラマ構成

(左)命の危険も潜む「動」の災害現場(右)隊員たちがリラックスする「静」の消防署内
基本的なドラマの流れとしては、隊員たちの人間模様を描く消防局内でのシーンと、スリリングな災害現場での救助、救出、消火シーンなどが交互に展開されます。このバランスがなかなか良いと思いました。
たわいもない隊員たちの会話に和んだり、隊員の恋愛模様を垣間みたり、家族との関係をしんみり味わったり、そんな日常シーンがずっと続いても、それはそれでダレてしまいます。出動はいつも突然やってくるので、日常シーンを平穏な気持ちで見ていると、突然その静寂な気持ちが、消防館内の出動要請アナウンスによって破られます。日常シーンでの大切な会話よりも、消防隊員たちには出動が最優先事項です。
災害現場での作業が終了すると、また日常シーンに戻りますが、その日常にも隊員たちそれぞれの生活の悩みがあり、興味をひかれます。日常→災害→日常→災害というようなシーンの切り替わりが、45分の1話の中で「静」と「動」の役割をうまく果たしていて、あっという間に1話が終わってしまう感覚があります。
過酷な消防活動に命をかける、芯の強い登場人物たち
メインキャストのはしご81小隊の小隊長、マシュー・ケイシーを演じるのは、Dr.HOUSEの二枚目医師ロバート・チェイス役で活躍したジェシー・スペンサー。Dr.HOUSEでハウスの尻にしかれる部下役とは一点、隊員たちから慕われる骨太な小隊長を熱演しています。私はDr.HOUSE好きだったので、よく見知った俳優さんが全然違った役柄で、しかも好演しているのを見ると、何か誇らしい気持ちになりますね。ケイシーは主役ということで、様々な悩みや事件に遭遇します。家族との問題だったり、恋人との関係だったり、消防隊員としての正義と責務を果たす重責だったりと、小隊長という立場柄、大変なポジションです。一本気な誠実な人柄がよく分かり、応援したくなるような人物です。
続いてはレスキュー3小隊を率いる小隊長ケリー・セブライド。演じるのはテイラー・キニー、マイネットワークTVのテレビドラマ『ファッション・ハウス』(2006年)のルーク役、NBCの『Trauma』(2009年 – 2010年)のグレン役で知られる(Wikipedia)役者さんです。とにかく、このセブライド小隊長、モテます。消防隊員でイケメンなのですから、世の女性がほっておくわけがありません。ただケリーには、片腕に爆弾を抱えていて、常にあらわれる強い痛みを痛み止めの薬で抑えています。腕の痛みのことは周囲には隠していて、痛み止めの薬も医師の処方箋がない違法な入手ルートで手に入れているという状態。この痛みとの戦いがセブライドの悩みです。
はしご隊、レスキュー隊と共に、人命救助の一翼を担うのが救急第61隊の女性2人です。カブリエラ・ドーソンはルールより、人命を優先して、そのために処罰を受けることもある正義感の強い女性。ケイシーに片思い中。「ライ・トゥ・ミー」で主演のティム・ロス演じるライトマン博士からスカウトされ部下になったトーレス役を演じていました。意志の強い顔立ちが本役にピッタリです。
もう1人はセブライドとルームシェアをしているレズリー・シェイ。同僚であるドーソンとは親友で、公私ともにお互いをサポートしています。美人な顔立ちで男性からモテるようですが、ゲイを公表していて、数年前に別れた恋人に未練があります。「HAWAII FIVE-0」のシーズン2で元FBI分析官の捜査員役などが有名です。HAWAII FIVE-0見てるのですが、思い出せませんでした・・・。
上記4人以外にも、魅力的な登場人物が満載です。
消防署内のクセのある隊員たちをまとめあげる威厳ある大隊長ウォレス・ボーデン(イーモン・ウォーカー)。
第1話で殉職した隊員の補充として、新人の消防士候補生のピーター・ミルズ(チャーリー・バーネット)。
養父と同居中で、養父との別居のために資金を稼ぐための副業に目がないクリストファー・ハーマン(デビッド・エイゲンバーグ)。
候補生から隊員に昇格した口の達者なオーティス(ユーリ・サルダロフ)。
などが登場します。
隊員たちは皆家族のように仲がよく、軽口を叩き合う間柄を見れるのも本作の楽しみです。
エキサイティングな災害救助シーンと、悩める消防隊員たちの人間ドラマが見事に調和したドラマ「シカゴ・ファイア」はAXNで放送中です。DVDの発売や、ストリーミング動画サイトでの配信はされていませんが、ぜひご覧いただければ幸いです。

海外レビュースコア

Rotten Tomatoes - Chicago Fire
批評家 Average Rating: 5.9/10
ユーザー Average Rating: 3.7/5
IMDb – Chicago Fire
Average Rating: 7.9/10

Rotten Tomatoesの評価が低いですが、IMDbの評価は比較的高めです。IMDbの評価の方を信じても大丈夫だと思います。

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